敏感肌の改善に皮膚科治療という方法も~治療法と治療薬

敏感肌スキンケア教室

皮膚科で行う敏感肌の治療とは

  • ツイッターに送る
  • FACEBOOK
  • LINEに送る

病院

ちょっとした刺激に弱くなっているという軽度の敏感肌の場合は、正しいスキンケアにより改善することが可能です。しかし、掻きたい気持ちを抑えられないほどのかゆみをともなう場合は、敏感肌が重症化している可能性があるため、皮膚科の受診が必要となります。アトピー性皮膚炎などの疾病を発症しているかもしれないので、早めに相談しましょう。
皮膚科では、炎症や湿疹がないかを見るための肌状態チェックの他、普段のスキンケア・生活習慣のチェックも行い、普段のケア方法に間違いがないか、敏感肌を悪化させる悪習慣がないかを調べます。そのうえで、症状の程度に合わせた薬が処方されます。数日~数週間程度おいて経過を観察し、場合によっては薬の追加や変更も行われます。このように、敏感肌治療の基本は薬の処方となりますが、処方されるものは症状によって変わります。どのような薬が使われるのか、詳しく見ていきましょう。

重度の場合の薬

薬

アトピー性皮膚炎などを発症しているなど、敏感肌の症状が重度の場合は、主に以下のような薬が処方されます。

ステロイド

ストロイドとは、副腎という器官で生成されるホルモンのことです。これを人工的に合成したものをステロイド薬と言い、最近では、ステロイドというとこの薬を指すことがほとんどです。ステロイド薬は、免疫機能を半ば強制的に落とします。つまり、免疫機能の働き過ぎ(肌の亢進)を抑えることで、炎症細胞の活性化を抑えるのです。これにより、かゆみ神経の活性も抑えられるため、結果として敏感肌の症状緩和につながります。効果は大きいですが副作用の心配もあるため、経験豊かな医師に診断・処方してもらいましょう。

抗ヒスタミン剤

アレルギー症状の原因物質であるヒスタミンを抑制する薬です。重度の敏感肌は、ひどいかゆみをともなうことがほとんど。ヒスタミンは、かゆみの原因物質でもあるため、これを抑制することが敏感肌の緩和につながります。副作用として、眠気や口の渇き、便秘の症状が現れることがあります。

タクロリムス外用薬

代表的な非ステロイド外用薬です。ステロイドに比べると効き方が優しいため、効果の現れも低くなりますが、ステロイドで見られる副作用の心配はほとんどありません。

このように、重度の敏感肌の場合は、「皮膚で起こる免疫亢進」と「かゆみ」を抑えることを目的とした薬が処方されることが一般的です。

軽度の場合の薬

薬

軽度の敏感肌の場合は、「保湿」を目的とした薬を処方することがほとんどです。敏感肌は、角質層の「ラメラ構造」(水分と油分のサンドイッチ構造)がダメージを受けています。これにより、肌のバリア機能が低下して乾燥しやすい状態となっているので、改善には保湿が最重要となるのです。処方される主な薬は、以下のとおりです。

油脂性軟膏

油性の薄い保護膜を生成することで、外部刺激から肌をまもる効果があります。また、皮膚柔軟作用も持ちます。安定性と安全性が高いため、敏感肌や肌の弱い部分にも使用することが可能です。代表的なものに、ワセリンがあります。保湿・皮膚の保護効果は高いですが、ベタつくなど、使用感はあまりよくありません。

ヘパリン類似物質

体内にもともと存在する「ヘパリン」と同等の作用を持つ成分です。ヘパリンとは、ヒアルロン酸などと同じムコ多糖類の一種で、新陳代謝を促す作用や、高い保湿作用を持ちます。水と結びつきやすいため肌なじみがよく、刺激も少ないとされています。

尿素クリーム

尿素を配合したクリームです。尿素とはNMF(天然保湿因子)の一種で、もともと角質層内に存在する成分。角質をやわらかくする作用を持ちます。付けたときに刺激を感じる場合もあるため、肌に合わないと感じたらすぐに使用をやめ、医師に相談しましょう。

軽度の場合は、保湿効果のあるスキンケアアイテムでも改善が期待できます。中でも、角質層の水分保持率80%を担う成分「角質細胞間脂質」の主成分であるセラミドが配合されたものがおすすめ。薬と併用すれば、治療の効果を底上げすることも期待できます。

  • ツイッターに送る
  • FACEBOOK
  • LINEに送る